ギター音源「V-METAL」解説 第1回「概要、設定と可能奏法」
2月 17, 2021
コニチワ! ギター弾くけど大して弾けないO2RISEです!
前に仕事でカラオケ音源制作をしていた時に、音を確認しながらささっと作りたい時に便利!
ということで、Prominyのギター音源「V-metal」を購入したんですね!
元々ギターに関しては録音していて、ちゃんとしたギター音源を使うのが初めて!
右も左も分からない。。。
なので公式マニュアルを読みながら機能や使い方などを自分なりにまとめてみましたので、紹介していこうと思います!
第1回「V-metalの概要や初期設定、この音源でできること」を紹介していこうと思います!
レッツゴー!
音源概要
概要とメリット
- EMGハムバッカーを搭載した「ESP Alexi Blacky」 をサンプルしたエレキギター音源。
- ドロップCチューニングでハードロック・メタルにも対応可。(通常ギターのチューニングは最低音がE)
- クリケット奏法などの多くの奏法を表現可。
- NativeInstruments社、KONTAKT PAYER上で起動させる音源。
- ストローク自動検出機能。(テンポ・現在拍子位置を検出し、自動的に最適なストロークを演奏)
- 任意のストローク演奏も可能。
- リアル・コードを搭載。(本物のコード・サンプル使用した様々なコードが収録)
- ダブル・トラッキング設定が可能。
- クリーンな音色なのでお好みのアンプシミュレーターで歪ませることが可能。
デメリット
- 主にロック調の曲で使用する音源なのでセブンスコードなどのリアルコードサンプルが存在しない。
- アルペジオ奏法のサンプルが存在しない
→上記両方ともシングルノートで対応可 - ハイポジションが苦手。
→弦やコードによって弾けない音がある。故にスライド機能で音が繋がらない音がある。
初期設定
はじめにRAM(メモリ)を節約するためにKontaktの設定を行う。
Kontaktのプリロード・バッファ・サイズの設定を行う。
- Kontaktのオプション(設定)をクリック
- 左サイドバーの「Memory」を選択
- チェックボックスにチェックを入れる
- 最小値(最左)にするか、12kbに設定する
※サンプルのストリーミングがスムースに行われず音切れ等が発生するようであれば、必要に応じて値を大きくする。
公式ユーザーマニュアルにて
「V-METAL」ロード時に膨大な数のサンプルが読み込まれるため、まずKontaktのオプション画面でプリロードの設定を行うことを推奨されています。数多くのサンプルを読み込む際に生じるメモリ不足を回避するために、プリロードのサイズを小さくします。(Kontaktのプリロードの初期設定はストリーミングの安定度を優先させるためプリロードのサイズがかなり大きく設定されている)
音源「V-METAL」を選択する~InstrumentsとMulti~
初めにKontaktを立ち上げ、その中のLibraries(左部分)からV-METALを選択。
InstrumentsとMulti2つのカテゴリがあり基本的に「Multi」を選ぶ。
その中の「V-METAL.nkm」か「V-METAL_double_track.nkm」を使用する。
Multiの説明
Multiは各3種類のパッチが存在する。
- V-METAL.nkm:スタンダードV-METAL
- V-METAL_double_track.nkm:ダブル・トラッキング・バージョンのV-METAL
- V-METAL_lite_double_track.nkm:動作安定のために軽くしたバージョンのV-METAL
各種画面概要
Vメタル音源をコントロールするパネル。3つのパネルに分けられている。
- グローバル・コントローラー
- フレットボード・モニター
- インストゥルメン
グローバル・コントローラー
キー・スイッチで変更した項目が視覚的に確認することや、スライド奏法の長さやピッチなど各種設定を変更することができる。
instrument
キー・スイッチで奏法やコードの種類を変更することで、選んだものが表示される。
クリックで直接奏法やコードを変更することも可能。
octave shift
最大+/- 3オクターブまでトランスポーズすることが可能。
フレットボード・モニター
音を出した際、実際に抑えているポジションを視覚的に確認することができる。
インストゥルメント
4種類のタイプ(ボード)がある。
※グローバル・コントローラーとリンクしているので操作はグローバル・コントローラーで行う
auto sustain(オート・サスティン)
実際のギター演奏に近い感覚でギターのサウンドをキーボード上で演奏するための機能で、onにしているとノート・オフした時の音切れを防ぐ。
表現できる奏法・テクニック
「V-metal」で表現できる奏法やテクニックの種類。
- スライド系奏法(レガート)
- ミュート系奏法
- ピッキング・ハーモニクス
- アーム奏法
- フィードバック
- ビブラート
- チョーキング
- トリル
- トレモロ
- アルペジオ(特殊)
使用できる音・コード
「V-metal」で使用できるコードの種類。
- 単音(シングル・ノート)
- パワーコード
- サスフォース・コード(sus4)
- アドナインス・コード(add9)
- オクターブ・コード
- 2音コード(オクターブルート無し)
- アザーコード(ラッシュコード)
特殊な方法で使用できるコードについて
「V-metal」は、メタルなどの歪みが激しいロック仕様のギター音源で、リアルコード(本物のコード・サンプル収録)は基本的に上記音楽ジャンルの仕様目的であるため、以下のリアルコードは収録されていない。しかし、リアルコードではないが、以下のコードを使用する方法は存在する。
- 7thコード(サンプル無し、一時的ポリ・モード)
- テンションコード
次回
今回は第1回として「V-metalの概要や初期設定、この音源でできること」を紹介しました。
次回は第2回「V-metalの使える奏法と内容」を紹介していこうと思います!
お楽しみに! でわっ〜^^
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